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【FF10】緋色のそばに

第8章 ジョゼ寺院


寺院に入ると歴代大召喚士様の像達が出迎えてくれる大広間に出る。

そして奥の祈り子様の部屋の扉が開き、見覚えのない召喚士御一行がこちらにやってきた。

きっと先ほどまで祈り子様と対面してた召喚士なのだろう。
ドナかもしれないというティーダの予想は外れたようだ。




「失礼だがお名前を聞かせてもらえないか?」


その召喚士と思われる男性はユウナにそう質問をした。


「ビサイドから参りました。ユウナと申します」


「やはりそうか……ブラスカ様のご息女だね、お父上の面影がある」


「父の……お知り合いですか?」


「いや、直接お会いしたことはないんだ。ああ、失礼。僕はイサール。君と同じ召喚士だ」


イサールはドナとは違って落ち着いた感じの好青年といった印象だった。
続けて彼のガードをしているというパッセとマローダが挨拶をしてくれた。
アニキのガードという言い方からして彼らは兄弟なのだろう。
兄弟で『シン』に立ち向かうその姿はとてもまぶしく見えた。




「あ、そうだ君たちに伝えたいことがあるんだ」


「なんすか?」


イサールが話の中でティーダに声をかける。
するとイサールの代わりにマローダが答えてくれる。


「討伐隊の連中から聞いたんだけどよ、ここんとこ旅の途中で行方不明になる召喚士がやたら多いっつーんだわ」


「魔物にやられた可能性もあるが、それにしては数が多すぎるようだ」


「くわしーコトはわかんねーけど、とにかくおめーらも気ィつけろや。召喚士が消えちまったらガード的にシャレになんねーだろ?」


確かにそれは大問題だ。ガードとしてもそんなことを起こすわけにはいかない。
ティーダが言う前に2人に一言お礼を言うと、そのまま3人は立ち去って行った。






「アーロンは心当たりある?」


「いや、初耳だな」


アーロンなら知っているかと思い聞いてみたのだが、どうやら彼も初めて聞く話のようだった。


「今以上に警戒をしろということだな」

「そうね。」

私たちは気を引き締めてユウナのところに向かった。
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