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【FF10】緋色のそばに

第8章 ジョゼ寺院


「あれ、ジョゼの寺院?」



ティーダがそう呟くのと同時に寺院がゴゴゴ…!と揺れ始める。
そして雷鳴や轟音と共に毒キノコ岩が開いた。


ティーダは「すげぇ……」と驚いた声をあげている。


「あの『毒キノコ岩』はね、召喚士が祈り子様と対面した時だけ開くの」


ルールーが何も知らないティーダに説明してくれる。
もう説明係も板についたものだ。


「誰か他の召喚士が来てるってことだな」


「どんな人かな」


ワッカの言葉に以前に会ったドナが頭をよぎる。
当たって欲しくない予感ではあったが、それは口をついて出てしまった。


「ドナだったりして……」


「負けたくないなぁ」


「うっす!行くッス!」





ティーダの声を筆頭に寺院の扉の前まで来ると、寺院の真横に見知った姿を見つけた。


「ルッツ!ガッタ!無事だったのね!」


久しぶりの再会に笑顔が返ってくる。


「サーシャさんのお守りのおかげです…。本当に感謝しかありません」


「いいのよ。ルッツとガッタが無事ならそれでいいの」



自分のおかげで救えた命がここにもあったのだと思うと、『お守りスフィア』を作った甲斐があったものだ。

話を聞くとミヘン・セッションでのダメージが全く残っていない訳ではない彼らはビサイドに戻ると言う。
ワッカもそうしたほうがいいと助言し、私達は彼らを見送った後寺院の扉を開いた。
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