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【FF10】緋色のそばに

第8章 ジョゼ寺院


ジョゼ街道を抜けて、幻光河とジョゼ寺院への分かれ道までやってきた。

そこでティーダが皆に質問する。




「あのさ、ザナルカンドまでどれくらい?」


「まだまだ、だな」


「幻光河を下ってグアド族のグアドサラム。そのあとは、雷平原を越えてマカラーニャの寺院……」


「うひゃ~……」



それに答えたワッカに続いてこれからの予定をルールーが少し説明する。
その内容にティーダが情けない声を上げたかと思えば、ユウナが一同の先頭に立ちくるりと振り返ってティーダに笑顔で告げる。



「ふふん♪その前に、ジョゼの寺院でお祈りでーす」


「一気にバビュっとザナルカンドへ!……それじゃダメなの?」


「うん。なるべく、たくさんの寺院をめぐって、祈り子様にご挨拶しなくちゃ」



おどけて言うティーダに少し悲しげな表情で返すユウナ。

なぜその笑顔が悲しげなのか、彼はまだ知らない。



「それが召喚士の修行だ。究極召喚に耐えられるように、心と体を鍛えるのさ」


「大変だな、ユウナ」


「みんなといっしょだから、だいじょーぶ」



ティーダの心からの言葉に少しだけ嬉しそうに微笑むユウナは、年相応の女の子に見えて、とても可愛らしかった。
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