第2章 甘露寺さんとの甘味屋
____________________
8年後
『ふぁ〜ぁ』
今日もいつもと変わらないいい天気
最近晴れが続いて心做しか自分の気分も上がる
今日は半年に1度の柱合会議の日
いつもは面倒くさそうだから参加しないが
今日はとても面白い話題があると隠から聞いた。
鬼を連れた少年が居るらしい。
基本、鬼は人間を喰らうので
共に行動は出来ない。
だが、その少年は鬼を連れて任務を
実行していたらしい。
私は日傘を差し、もうすぐ始まるであろう
柱合会議の現場に突入した。
「裁判の必要などないだろう!
鬼を庇うなど明らかな隊律違反!
我らのみでも対処可能!鬼もろとも斬首する!」
どうやら話し合いの途中らしい。
この様子を見ると兄さんはまだ来ていないっぽい
離れた所でも耳元で喋られているような大きな声を出しているのは炎柱の煉獄杏寿郎さん。
煉獄さんは前炎柱の顔とそっくりだった
「ならば俺が派手に首を斬ってやろう
誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ
もう派手派手だ」
派手と言いながらジャラジャラ頭を付けているのを鳴らしているのは音柱の宇髄天元さん。
あったことは無いが前に兄さんが
「とても派手な子だよ」と言っていたので
1発でわかった。
その隣は恋柱の甘露寺蜜璃ちゃん。
とても綺麗な髪色で実を言うと仲良くなってみたい。
「あぁ、なんというみすぼらしい子供だ
可哀想に。生まれてきたこと自体が可哀想だ」
そう言って南無阿弥陀仏と言っているのは
岩柱の悲鳴嶼行冥さん。盲目なのに
鬼殺隊最強と呼ばれている凄い方だ。
その横でぼーっとしているのが
霞柱の時透無一郎君。
刀を握って2ヶ月で柱になったらしい
天才中の天才だ。
(柱は個性的な人ばかりだ…)
初めて拝見したのにも関わらず、
第一声がこれしか出てこなかった。