社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
店舗査定から2週間後のこと。
11月30日
椿姫は駅前店にてオープン作業を終わった後、月末の棚卸し作業で在庫数を数えていた。
『(.....18.19.20.21。今21か、となると恐らく今日は残りが8になるかな?
丁度良いね。次は...)』
椿姫が作業してる最中にこの店の店長の彰子が出勤してきた。
彰「おっはよー!あら?椿姫ちゃん、棚卸ししてくれていたの?
もぉー、私がやろうとしてたのにー、ゆっくり休んでてよ!」
『店長、おはようございます。
近藤さんからの指示です。
"今月はお前が全ての店舗の在庫状況を確認しろ。PLも作成して俺に送れ。"だそうです。』
彰子「もぉー、匠さんもきついこと言うゎね。
うちは基本あたしがやってるし、サンドイッチ店もあそこの店長がやってるでしょ。
でも、イオン杜丘店は毎月椿姫ちゃんがやってるんだから、別に全店舗やらせ無くていいのに〜。
むしろ、翔ちゃんに全店舗やらせればいいのに〜」
『その件に関しても、
"イオン杜丘店は長谷川さんに教えろ。棚卸しはもちろんだがPL入力も全て教えて、どういう状況か分からせろ。"とのことです。
なので、イオン杜丘店については"やれ"というより、"教えろ"が正しいですね。』
彰子「椿姫ちゃんがいろんな店に行ってたときは、やってたはずなんだけどね〜。
何年も前だから忘れたのかしら?」
『私が戻ってから、一切やらなくなりましたからね。
覚えて無いでしょうし、そもそも、あの人適当に入力してましたから、ちゃんとできてた時が無いんじゃないですか?』
彰子「もぉ〜。翔ちゃんアレで店長できてるのが不思議ね〜。」
彰子はバックヤードにあるパソコンでメールチェックを始める。
彰子「・・・あら?小林さんからメールが来てるゎ。」
『小林さんから?
業務連絡ですか?』
彰子「・・・どうやら明日、急遽こっちへ来るみたいね。」
『へぇー。予定では再来週では無かったですか?』
彰子「そうよ。でも緊急で伝えることがあるから、明日に変更ですって。」
『..........私何かしましたかね?』
彰子「大丈夫だとは思うけど・・・
何か気になることあるの?」