社畜女のシンデレラストーリー ≪ONE PIECE≫
第8章 店長研修は夢がたくさん
そういい、椿姫はお菓子に手をつける。
『いただきます。
....(モグモグ)っ!美味しい!さすが万国グループ!!』
カ「・・・俺は訳あって人前でコレ(ファー)は外さないようにしている。」
『女避けか何かですか?』
カ「そんな大層な理由ではない。」
『じゃあ、爛れていたり?』
カ「・・・そんなもんだ。」
『ふーん。私は構いませんけどね。どんな姿でも。』
カ「っ!醜くてもか?」
『本人は醜くいと思うかもしれませんが、私はそれもその人の個性だと思ってますよ。』
カ「それが原因で笑われて嫌がらせを受けてもか?」
『...嫌がらせをする人がその人の魅力に気がついていないんです。
それに、他人と違うというだけで笑うなんて...その人よっぽど自分に自信があるんですね。
まぁ、そういう人に限って中身も外見も、ブサイクなんですけどね。』
カ「・・・自分が醜くいと思うヤツに会ったことはあるか?」
『そういう人はいませんでしたが、似たような人はいましたよ。
ほら、彰子ママ!あの人、駅前店オープンのときはオネェを封印していたんですよ。
今でも初対面だったら、男を演じてますが、知り合いとかはみんな彰子ママの正体知ってるから、オネェ前回なんです。
あ、接客中はちゃんと男を演じてますよ。』
カ「それは知ってる。俺も最初の対応がちゃんと店長として振舞っていたのを見ていたからな。
何がきっかけだ?封印を解いたのは。」
『...一緒に仕事をしていて、少しずつ彰子ママの様子がおかしくなっていったのに気がついたんです。
オープン当初だったので、忙しさも半端なくて。長時間"男として"過ごすのにあんまり慣れていなかったらしくて、彰子ママに聞いたんですよね。
もちろん他の人が居なくなってから2人で話をしました。』
カ「・・・・・」
『あれは駅前店がオープンして1月たった頃の話です。
1月たったのに、忙しさは落ち着かなくて、毎日彰子ママとオープン~クローズまでいる勤務時間が続きました。
段々しんどそうにしている彰子ママを見ていられなくて、クローズして、アルバイトもみんな帰ったあと、2人で翌日の準備をしていた時に話をしました。』