第11章 二度目の新婚旅行、の巻
確かに暴行は“未遂”には違いなかった
本当には犯された訳じゃない…でも、何もされなかった訳でもなかった
だけど
そんな事をわざわざ翔くんに言って、心配させたくなかったし
何より、翔くん以外の人にカラダを触られてしまったって事を口に出して言いたくなかった
だから、黙っていたんだけど…
「翔くんが、どうしても話せって言うなら…」
「…智くん、それじゃ“何かされました”って言ってるのと同じだから(笑)」
あ、そうか(汗)
「……」
気まずくて黙って俯いていたら、翔くんの腕がぎゅうっと僕を強く抱きしめた
「……悔しいな」
「悔しい?」
「…だって、智くんは俺の大事な大事な奥様なのに…」
「……」
頬と頬とくっつけて、溜め息まじりに翔くんが言う
「もう二度と…他の誰にも触れさせないって思ってたのにな…」
「翔くん、ゴメン…」
「…消毒しようか?」
「えっ…?」
僕のシャツの裾から、翔くんの熱い手が侵入してくる
「ぁ、あっ……翔くんダメ……また熱が上がっちゃうよ///」
「もう、遅いよ……すっかり、お熱だから」
「え?……あっ///」
翔くんが僕の手を掴んで、翔くんの今一番熱くなっている所に置いた