第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「あ、ヤダな…やっぱ熱いよ?ちゃんと熱計ってみなきゃ!」
智くんは慌てた様子で立ち上がると振り向いて言った
「翔くんはベッドに横になっててね!ちゃんとお布団掛けてるんだよ?」
「うん、解った」
俺は大人しく智くんの言う通りにベッドに潜り込んだ
「…う〜ん、言われてみれば、だいぶカラダがだりぃな(汗)」
智くんが心配で、己の体調の悪さには全く気が付かなかった
「翔くん、体温計あったよ!…自分で出来る?」
「うん、そんくらい全然大丈夫だよ(笑)」
体温計を脇に挟んで暫し待つ
pipipipi…
「あ、鳴った」
「…どぅ?熱あるでしょ?」
体温計を取り出して確認する
「……げ」
「え?何?何度あったの?!」
「……」
無言で智くんに体温計を見せる
「わぁ!39度?!大変っ!!!////」
いやはや、びっくりです(汗)
「ゴメンね翔くん!僕が誘拐なんかされるからっ!…ごめ、ごめんねぇっ///」
ぽろぽろ涙を零して謝る智くん