第11章 二度目の新婚旅行、の巻
こんなに大きな屋敷にも関わらず、ガードマンの気配すら感じられないのを不審に思いながらも、デッカイ戸を開けて屋敷の中へ
これまた誰に止められる事も無く、すんなり中に入る事が出来た
「すいませぇ〜ん!誰か居ませんかぁ〜?」(←緊張のあまり、外国に居る事を忘れているようです(笑))
しんと静まりかえった大きな屋敷の中をキョロキョロしながら進んで行く
「誰も居ませんかぁ〜?さぁ〜としくぅ〜ん!」
ニ階へ続く螺旋階段を上ろうとしたら上の方から女の子の悲鳴染みた声が聞こえた
「サトシ!サトシ!」
「Σさっ…!!!」
(サトシだってぇっ??!)
俺は夢中で階段を駆け上がって声のする方へ向かった
女の子の悲鳴の様な泣き声を頼りにひた走ると、一つの部屋の前に出た
声は間違いなくその部屋の中から聞こえてくる
俺は迷う事無くその部屋のドアを開けた
「智くんっ!!」
「ΣWhat's up!!」
部屋に入ると、目の前に男に首を絞められグッタリと意識の無い愛しい智くんの姿
一気に頭に血が登る
「Σきぃいいっさまぁあーーーっ!!!
俺の智くんになにしよんねんっ!!!!(怒)」
渾身の力を込めてそいつにジャンピングアタック
「ΣOuch!!!」
男は俺に弾き飛ばされた拍子にクローゼットにぶち当たり、倒れて来たそれの下敷きになった