• テキストサイズ

Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第11章 二度目の新婚旅行、の巻





避けようと思ったけど体が思う様に動かない

その若い紳士はそのまま手を伸ばすと、僕の髪を指に絡めて満足そうにまた笑った



「離せよ…僕は、貴方なんか知らない」

「何を言ってるの?僕の愛しい人…地獄から蘇って、僕を連れに来たのだろう?」

「地獄…?」

「そうさ、だって自殺した者の魂は天に召されるコト無く、地獄に落ちるのが定め…

…そうだろう?リョウ」

「…リョウ?」

「…そう」



僕の髪を弄る手が止まって、微笑むその人の顔が近づいてくる

どうにか体を捩って逃げようとする僕を、その人が覆い被さる様に抱え込んだ



「僕との関係を無理やり断たれて、ジュリエットの様に自ら毒を飲んだ、僕の愛しい恋人」

「違う!僕はっ…」



無理やり唇が僕の唇に押し当てられる



「んっ!んんーっ!!」



どうにかしたくても、体が言う事を利かない



「…無駄だよ、まだ、薬が切れて無いから…」



一度離れた唇がまた僕の唇に重なる



(嫌だ!離せ…!!)



「…Shit!!」



若い紳士は、弾かれる様に体を起こすと、唇に手を当てた



「……悪い子だ」

「……」



その人が、僕が噛みついた唇を拭った指を、ペロッと舐めた



/ 1714ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp