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Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第11章 二度目の新婚旅行、の巻





「Can I help you?(どうしました?)」



その中の一人が声を掛けてくれた



「Missing my wife!!(妻が居なくなったんです!!)」

「Oh my…」

「I did not see him or someone else?!(誰か彼を見掛けませんでしたか?!)」

「Him?De sho looking wife?(彼?奥さんを探してるんでしょ?)」



焦るあまりに智くんの事を「妻」と言ってしまった為、ややこしいコトになる


説明すればするほどややこしくなってしまい、とうとう警察官までやって来た

で、必死に状況を説明した所、外国人だからと言うので日本の大使館まで案内してくれた








「じゃあ、パスポートとかはお持ちではないのですね?」

「…ええ…近くの公園までちょっとお昼ご飯を食べに出ていただけだったので…現金とかも何も…」

「そうですか。で、電話も繋がらない、と」

「…はい」



大使館に行ったものの結局何の手ががりも無く、俺は連絡先だけを書かされて、一まず家に戻る事になった



「もしかして自力で家に戻って居るかも知れませんので、その時はご一報下さい」

「…はぃ」



大使館の建物を出ると、俄かに雪が降り始めていた



「…智くん」



俺は暫くその場に立ちつくして

突然姿を消した愛しい人を想い、静かに舞い降りる白い雪を見詰めていた




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