第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「何時だって智くんの為を想ってるよ?
…智くんも食べな!はい、あ〜ん♪」
「自分で食べれるよぉ///」
「イイの!智くん放っておくと一向に食べないんだから!
はい、あ〜ん!!」
「///ぁ〜ん」
家では何時もやってるコトなんだけど、どうも外だと恥ずかしい
でも、やっぱりそんな僕らの事を気にする人は誰もいないみたいだったので
僕は翔くんにも同じようにサンドウィッチをあ〜んしてあげた
お互いの口にサンドウィッチを運び合いながらお昼ご飯を済ませると、僕らは公園の遊歩道をお散歩した
手を繋いでゆっくりゆっくり歩く
特別何を話す訳でもなく
あの木、何て木かな?
とか
あの花可愛いね
…とか
そんな他愛のない話しをしながら歩いて行く
静かで、長閑で、幸せな時間
「ゴメンね智くん。
明日迄はさ、クリスマス休暇で何処も開いて無いんだよねぇ」
暫く歩いていたら翔くんが急にそんなコトを言い出した