第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「ん〜と…ひき肉があるな……あとぉ……あ、冷凍のご飯もあるし……ジャージャー丼とか食べる?」
「食べるぅ〜♪」
「じゃあ、それにしよう♪」
翔くんは「やったやった〜♪」とか言いながら後ろから僕を抱きしめた
…正直に言えば、本当は抱きしめられてるとモノ凄く作りづらかったりするんだけど
それよりも翔くんとくっ付いて居たい気持ちの方が勝ってしまう
それに、ご飯の準備をしている間、翔くんを一人にしておくと、数分置きに
「智くん、まだ?」
「智くん、何か手伝う?」
「智くん…大好き♡」
とか言って邪魔をする(笑)
(だからこうやって抱きしめて貰うのが良いんだもぉ〜ん♪
一石二鳥みたいな?)
鼻歌交じりに玉ねぎを剥いてたら、翔くんが僕の手元を覗きこんだ
「ねぇ智くん、俺、玉ねぎの皮むき位なら出来るよ?」
「良いのぉ〜!翔くんは僕が寂しくない様にする係なの!」
「へへ、そう?///」
「そう♪」
僕は背中に幸せな圧迫感を感じながら遅い昼食を作った