第11章 二度目の新婚旅行、の巻
亀くんのお家に着くと、亀くんは急いだ様子で翔くんと僕に家の中をざっと案内して、翔くんに鍵を渡した
家に奥さんが居るとばかり思っていた僕は
お迎えに来てくれた時に空港に残って待っているのだと聞いて、ちょっとがっかり
(さっきお迎えに来てくれた時に何処かですれ違ったりしてたのかな?)
僕が秘かにガッカリしていたら、亀くんが言った
「じゃあ、バタバタして悪いけど、俺もう行くから」
「おう!いってらっさい、気を付けてな」
軽く片手を上げて挨拶する翔くんの腕に絡みついて、僕も同じように手を振った
「じゃあ、お言葉に甘えてお家お借りします。
楽しんできてね」
「ありがとう智さん。
何にもありませんけど、ゆっくりしてって下さいね」
亀くんは手を振りながら車に乗り込んで空港へ向かった
「…行っちゃったね」
「ん…智くん、あのさ…」
「…お腹空いたんでしょ?」
「へへ…バレタ?(笑)」
僕は愛しの食いしんぼうさんのほっぺたにキスをした
「冷蔵庫のもの使って良いって言ってたから、適当に何か作るよ…ちょっと待っててね?」
「うん!…なんか、手伝おうか?」
「ん〜…じゃあね、危なくない程度に、抱きしめてて?」
「ふふ〜ん…それ、大得意♪」
「うふふ///」
僕らは手を繋いでキッチンへ