第11章 二度目の新婚旅行、の巻
(確か、この辺に車を停めて待ってるって言ってたんだけどなぁ)
「お〜い、翔!」
「お〜!亀ぇ!久しぶりぃ!」
暫くキョロキョロと辺りを見回していたら、そんな俺の姿に気付いた友人が
小洒落た軽自動車から颯爽と降りて、俺に手を振った
「智くん、紹介するよ!コイツは大学時代の友人で、亀梨和也!
亀、彼が俺の可愛い奥さんの大野智くんだよ」
智くんと亀にお互いを紹介すると、亀がにこやかに笑いながら手を差し出した
「どうも、はじめまして」
「初めまして(ニッコリ)」
その差し出された手を握って超絶可愛く微笑む智くん
(Σだぁっ!!
さ、智くん其処はそんなに全開で営業スマイルしなくても良いからっ!!!)
「…あ、ど、どうぞ…家まで送りますから////」
案の定智くんのプリティースマイルを見て若干挙動不審になる亀
(…旅行に行ってくれるんで良かった…一緒に滞在するのは危険すぎる(汗))
俺の心配をヨソに亀に勧められるまま助手席に乗り込む智くん…って
「こっこらっ!智くんを助手席に乗せんな亀っ!!」
「…良いじゃん、別に」
「良くありませんっ!!!(怒)」
俺は慌てて智くんを助手席から引っ張り出すと、愛しの妻を抱える様にして後部座席に乗り込んだ
「…ちぇ」
ちぇじゃねぇよっ!!(怒)
(全く、気を抜く暇がありゃしない(汗))
妻帯者にも抜群の破壊力を誇る智くんの営業スマイル…最強です(苦笑)