第11章 二度目の新婚旅行、の巻
それから
飛行機に乗って十数時間
俺と智くんを乗せた飛行機はヒースロー空港に到着した
初めは恐怖の余り緊張して半泣き状態だった俺も
隣で
「すごいねぇ〜///」
を可愛く連呼している智くんを見ている内に、怖いより可愛い新妻との新婚旅行への期待の方が勝ってきた
しかも智くんたら
「なんでビーフorチキンなの?!何でフィッシュは無いのっ!!」
とかずっと文句を言っていて、もう、可愛のなんのって(笑)
お陰で空港に到着する頃にはすっかり高所への恐怖は払拭されていた
「ぅわ…寒ぅ……何か、空気がスキー場みたいだね」
空港を出ると、北欧の冷たい空気が俺達を出迎えた
「うん、俺も冬に来るの初めてだから、こんなに寒いとは思ってなかったよ」
俺は寒そうに身震いする智くんを抱き寄せた
「くっついてたら、暖かいでしょ?」
「うふふ…うん♡」
(何でだろう…旅行先って、何時も以上に密着しちゃうよな(笑))
俺は友人の車を探した