第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「なんだよぉ〜良いでしょ!」
「だから良かったねって言ったでしょうが」
「…バカにしたもん」
「まぁ、しましたけど」
「…むぅ///」
(なんだよ!ニノはイジワルなんだから!)
「……」
(でも、何だかんだ言って、何時も僕のコト心配してくれてるんだよね…ニノ)
「ニノ、何時もありがとうね?」
「何ですか、イキナリ」
僕が急に“ありがとう”何て言うもんだから、ニノが驚いた顔して紅茶のカップから顔を上げた
「ん〜、だってさ、何時もこうやって僕の話し聞いてくれるでしょ?
…僕さ、こんな風に話せる友達って、ニノしか居ないから…」
「何だ、そんなの…俺もだし」
ニノは二ヤリと笑うと頬杖をついた
「お互い、友達少ないですからね(笑)」
「…そだね(笑)」
二人で顔を見合わせて、クスクス笑う
(…何か良いよなぁ…)
ニノと一緒に居る時って、翔くんとはまた違った安心感がある
(やっぱりたまにはこうやって、仲の良い友達と何でも無いおしゃべりをするのって、楽しいな♪)
…それは、本当に他愛のない事なんだけど
僕は、ほんの一年ちょっと前までは有り得なかった、何でも無い幸せを噛み締めていた