第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「ふぅ〜ん、良いんじゃないですか?イギリス。俺も好きですよ」
「え?ニノ行ったコトあるの?」
「まぁ…あっちにも別荘ありますから」
「……(汗)」
流石、二宮財閥の御曹司(笑)
今日はバイトの定休日
またまた、ニノのお家で油を売る僕
…だって、暇なんだもん(笑)
「どのくらい行ってる予定なんですか?」
お代りの紅茶を自分のカップに注ぎながら、ニノが言う
僕は自分のカフェオレを一口飲んでから答えた
「えっとねぇ、10日くらい」
「随分長いですね」
猫舌のニノが、紅茶をフーフーしながら僕を見た
「うん、滞在費は翔くんのお友達のお家にお邪魔するからあんまり掛からないし
翔くんお正月休み今年はがっつり取ったから、ゆっくりしようって」
「へぇ〜、でも向こうって休日は何処も休みでなんも無いですよ?
逆に暇なんじゃないですか?」
「イイの!
僕は翔くんが一緒ならなぁ〜んにもしなくったって良いんだから!」
「あ〜、そうですか、そりゃ良かったですねぇ」
まだ熱いのか、ちびちび紅茶をすすりながらニノが馬鹿にしたようにふざけた顔して言った