第12章 多重人格 貴方side
涙を流して私は可哀想で健気な女の子を演じた。殺せんせーが悪者になるように
「信じてたよ…」
なんてみんなが殺せんせーを白い目で見るのを確認したら思わず口元がにやけそうになった、いやにやけてたかもしれない。でもバレてるはずがない…だって…みんな私の表情なんかより殺せんせーに非難を浴びせる方が夢中なんだし
「もう怖くていけない…」
「ゆいな…大丈夫、わたしがいるよ」
「有希子…うぇ…えぇ…」
「ゆいな……」
学校行くのやめーた。もっとお金稼いだり愛されてる方がずっとずっと意味がある
だから
だから私は学校に行くペースを減らした。可哀想な子でいたら別に不自然じゃないと思うの
ありがとうございます、殺せんせー