第10章 友達以上恋人未満 貴方side
いくら遊んでもお金が無くならないのはほとんどの人がお金をくれてたし奢ってくれたりしたからだった
父親がこんな私を見たらなんていうのだろうが、幻滅されるだろうか、それとも……
「元気だよーお父さんは??」
「父さんも元気だよ。今度ゆいなも遊びにおいで」
「うん。長期休みになったら遊びに行くよ。お父さんも帰ってきていいからね」
「はははこのプロジェクトがうまく行くまでは帰れなさそうだけど合間をみて日本に戻る時間作るよ」
「うんうん、私ね料理の腕あげたから食べててね?それからー」
「みなみくんとは今も仲良いのか?」
「え?」
「まだお世話になっているならお礼しなきゃだなと思ってさ」
「あー…仲良くしてるよ。みなみくんの両親にはたまにしか会わないけどみなみくんとは定期的に会ってるかな」
「そうかそうか、ゆいなにとってみなみくんは家族みたいなものか」
「……うん」
“好きな人”その言葉はなぜか喉につっかえて言えなかった、言いたくなかったの方が正しいかもしれないな