第8章 仲がいい理由 貴方side
「…ゆいな…」
「んー?」
「私ね、3年になったらE組になるの……だからもう会えない…ゆいなも嫌だよね…」
E組の扱いを知ってる私たちはE組に落ちると言うことは縁が切れると言うことだと思っていた
だからこそその言葉に安心した
「有希子、私もE組」
「え…」
「遊びすぎて勉強疎かにしちゃったねー!でもさこれで同じクラスだね!」
「ほ、本当に?私のせいでゆいなが…」
「違うよ、私の選んだことだから有希子には関係ないよ!喜ぼうよ!一緒のクラスだよ!一緒に頑張ろう!!」
私も言い渡された時切れる、これで終わりだと思った。だから今日言うのを躊躇っただけどそれは有希子も同じでその気持ちが嬉しかった私だけじゃなかったんだって
ひどい言われようされるのはわかってる、だけどその生活を思いっきり楽しんでやろうと思った。勉強もそれなりでいい。だってどうせE組だし、それに高校はレベル落としたところにすればいい、椚ヶ丘にわざわざ外部進学してまで頑張る必要ないし
「ゆいな、ありがとう…ごめんね」
「もーそういうのなしなし!ほら!これからはどこにでも行けるよどこに行こうか!」
真面目で優しい有希子はこれからも自分のせいだと思ってしまうかもしれない、でも有希子が悪いんじゃない。だけどそれでも悪いって思うならこれからも私と仲良くしててよ
私は有希子が大好きなんだから