第14章 愛情不足 貴方side
ここにきてから何日経ったんだろう…
カチャリ…
足は拘束されていて動ける範囲が限られている
「アゲハちゃん行ってくるね」
「…いってらっしゃい」
1日だけだった、それだけの予定だった。なのにこんな風になるなんて……帰りたい、お父さんに会いたい…私がいないことに気づかないんだろうな…スマホも使えないし、ここから出られない
「これが…愛の形…?」
嬉しいはずなのに何も嬉しくない…愛されてる証拠なはずなのに何も感じない…セフレにやられてももう私は幸せになれなくなったのかな、、私も変わってしまったんだ…あの頃の私には戻れないんだ
「アゲハちゃん…やっと僕のものになってくれて嬉しいよ。これからもずっとそばにいてね。かわいいかわいあの僕の天使」
「……うん」
逆らったらどうなるかわからないだからこそ彼の機嫌を損ねないようにする。私は百瀬ゆいなじゃないアゲハだ、何も怖くない、女の子は魔法でできてるんだ。大丈夫。何も怖くない