第3章 初めて
夢を見た見知らない女の人が愛おしそうに刀を撫でていた
その周りには白い魂のような何かが
その女の人の周りをクルクル回っている
まるで自分の存在に気づいてほしそうに
必死に動き回っていた
寂しそう
いや、寂しいんだね
だって寂しくなかったら
そんな風に光ってない
白い魂は女の人が縁側に座ればその人の膝にピトッととまったり
女の人がその刀を作った人と話していれば激しく動いていたり
きっと大好きでたまらないんだと思った
あの白い魂の恋が実ればいいなと思った
人外なのは間違いない
結ばれるのはとても難しいことだ
それでも、あんなに想っているのに
女の人が気づかずあの白い魂がずっと頑張ってるのなんて
不憫じゃない、、
気づかれないまま過ごす日々は
寂しいなんて言葉では表しきれない
あの白い魂を哀れに思ったその時
視界が変わり目が覚めるのだと悟った
こんなにハッキリとした夢初めてだな
あの白い魂の想いは実るのかな
なんて、夢なのにね