第1章 1章カカシの暗部入隊
カカシはミナト先生に呼ばれて、火影室に入った。
「お呼びですか」
カカシはミナト先生にどうして呼ばれたか見当がつかなかった。
「カカシ、きみには右腕となって働いてもらいたい」
カカシに躊躇はなかった。ミナト先生から命じられ、カカシは暗部に入隊した。
カカシの心の傷に気づいていたミナトは、カカシを身近に置くことで、カカシを気にかけようとしたのだ。
カカシがしばらく木の葉を離れて、暗部で活躍していたので、しばらくコジカはカカシに会っていない。
コジカはカカシが使っていたマスクを見て、ため息をつく。
「早くカカシに会いたいな。」
コジカは、カカシの声を聞きたいと思った。
カカシが暗部に入隊すると聞いたとき、コジカはとても驚いた。
「えっ、暗部に!?」
「そんなに驚く?」
カカシはコジカを見てケラケラ笑った。
コジカはカカシとしばらく会えないことへの悲しさよりも、カカシがミナト先生の右腕である暗部に所属するという快挙に喜んだ。コジカは、カカシが自分よりも若いのに、暗部に入隊するなんてカカシはやはり才能があるんだなあと感じた。
ある日、コジカはミナト先生から呼ばれた。
「火影様、失礼いたします」
「うん、コジカ。報告書ありがとう。コチョウとイノルには既に伝えてあるんだけど、君たちには特別任務をやってもらうことにしたよ。」
「特別任務、ですか?」
「大名の護衛を頼みたいんだ。国境付近の視察をすることになったんだよ。」
「その隊長に僕が選ばれたんだよ。」
影野ウスイ先生が楽しそうに言った。
「え、居たんですか!」
コジカは驚いた。
影野ウスイ先生はコジカら猪鹿蝶の上忍師だが、最近までアカデミーでの特別指導をしていたので、コジカは久しぶりに影野ウスイ先生を見た。
「さっきからずっと居たんだけどなあ。」
影野ウスイ先生は悲しそうに肩を落とした。
「ウスイと久しぶりのフォーマンセルだと思うけど、大丈夫だからね。君たちならできるから。信頼しているよ。」
ミナト先生の優しい言葉にコジカは笑顔になる。
「はいっ!わかりました。」