第11章 辿り着いた島
未だ項垂れる『ユウ』に近寄り、その顔を指で掬い上げた。不思議そうな顔をする『ユウ』の瞳を、至近距離で覗き込む。
「・・・?」
「・・・・・やっぱり。お前、目の色、変わってねぇか?」
「!!!」
「確か、街や船で見た時は黒かったよな?なのに今はなんか・・・・青い、海の色みてぇ」
綺麗だな、と呟くエースをよそに、『ユウ』は目を大きく開けたまま固まった。
「・・・『ユウ』?」
何も言うことなく、逃げもせず、ただ固まる『ユウ』の瞳の奥深くに、暗いものが見えたエースは、そこでふと違和感を感じた。