第17章 始まりの過去2
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「いやだっ!放せよっ!!」
“その人”は、薄笑いを浮かべながら言った
「…君が…欲しいんだ…君じゃなきゃ…駄目なんだ…」
「!!!!」
───ガタンッッ
「いやっ!!放してッ!!」
「………」
暴れる僕を“その人”は、いとも簡単にテーブルに押しつけて、組み敷いた
「っ!やだっ!やめろよっ!やめろってばッ!!」
元々僕は体が小さいし、“その人”は、僕の一回り位、体が大きかった
おまけに、ものすごい力が強くて、僕がいくら暴れても全然びくともしない
「……ぼくのものになってよ…ぼくのものに……」
「いやだったら!!ばかっ!!放せよっ!!!」
“その人”の片手が、すごい力で僕の両手首を掴むと
もう片方の手が僕のズボンのベルトに伸びた
「Σやだっ!やめてよっ!!お願いやめてぇっ!!!」
僕は泣きながら叫んだ
ベルトがズボンから引き抜かれ、それで手首を縛りあげられる
「放してよぉッ!!やだやだぁあーッ!!!」
──バリバリッ
乱暴にシャツの前を裸けると
“その人”は、僕の身体をニヤニヤしながら撫でまわした
「…ああ…思った通りだよ…なんてキレイなんだ……」
「さわんなよっ!!放せったらぁッ!!!」
「…ふふ…もう…ぼくの…ぼくの…ものだよ…」
「Σあっ!!!」
勢いよくズボンが下着ごと下ろされる
「いやっ!!いやぁあッ!!!」
“その人”が僕の足を掴んで自分の肩に掛けた
「!!!!!!!」
僕は恐怖の余り声も出ない
「……ぼくの……」
僕の後ろに、欲望の塊が押し当てられる
「……ぼくの…モノだ……!!」
「!!っっいやぁあああぁーーーーーッ!!!//////」
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僕の絶叫が
ガランとした店の中に虚しく響いた
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