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—L'Oiseau Bleu— 青い鳥

第17章 始まりの過去2


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「はぁああ〜」

「…んで?ちゅーしてもらったんでしょ?なんでそんなにブルーなの?」


放課後の美術室

大宮コンビで密談中


「…そうなんだけどさ………物足りない///」

「智ったら、エロい」

「だぁってぇ!もう二カ月以上ご無沙汰なんだよ?!

一緒に住んでんのに!!

僕だって男だよ?欲情くらいするもんっ!!////」

「はいはい、そんなにシたかったら、シてって言やあいいじゃん」

「言えないもお〜ん(泣)」

「あんたさ、その顔で“お願い♡”っつてみ、大抵の男はイチコロだから」

「しょんなの、いえにゃいよぉ(号泣)」

「…あんた、それより、あのバイト本気でやるの?」

「うぅ?大学の先輩に頼まれたやつ?」

「…やめた方がイイと思うけど」


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この時、ニノの忠告を聞いてたら…あんな事にならなかったのかな…


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絵を描くのって、結構お金がかかる


画材は高いし、絵を描いても、それだけで食べて行くのは難しい


だから

そのバイトを紹介してもらった時は、ただ、助かったなって思っただけだった


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“ギャルソンが店の女の子とバックレたから、急に人手が足りなくなった”


銀座のクラブでバイトしてる先輩が、僕に声をかけた


“お前なら二人分働けるから”


正直言って、二人分?って思ったけど

僕ってぼんやりしてる様で、意外と動けるからって事だろうと思ってた


だから

お客さんの相手をさせられるって知った時は、聞いてないよ!とか思ったけど

まあ、たくさん時給上げてくれたし

元々女の子とお酒を飲みたいお客さんが来るんだから、危ない事は無いだろうって、変な安心感もあったりで


僕は、大して深く考えずにお客さんの相手をしてた


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