• テキストサイズ

—L'Oiseau Bleu— 青い鳥

第17章 始まりの過去2


.


.


「智君は、自分の魅力に、鈍感過ぎるんですよ」


僕は家に帰ると、事の顛末を教授に話した

教授は独り身で、大きな屋敷に一人で住んでたから、僕は教授の家に居候してた


「そんなの…」


僕は口を尖らせた


教授とは親子ぐらい年が離れてて

実際、子供の居ない教授は、僕の事を息子みたいに思ってたと思う


「智君は、若いし、こんなに綺麗なんですから、自由に恋愛して良いんですよ」

「もぅ……何処の世界に自分の恋人に浮気を進めるひとがいるんです?///」


僕の文句を、ははは、と眉を下げて笑いながら聞く教授

あぁ、この笑顔、好きだなぁって思う

凄くほっとする


……でも


「教授は、僕が他の誰かに取られても平気なの?///」

「平気じゃあ、有りませんけど、仕方ない、とは思いますよ。

君の様な素敵な人を、こんなオジサンが、独り占めしてるんですから

君がある日突然、僕の元を去っても

それはそれで、仕方ない。

そう、思いますよ」


そう言って、教授はまた優しく笑った


「そんな……僕は教授が一番好きだよ?一緒に居ちゃダメなの?///」

「勿論、駄目じゃ有りませんよ」

「…じゃあ、ここに居させて下さい///」


僕はそっと教授の腕に自分のそれを絡めた


「…教授…あの…///」


なんです?って教授が優しく僕を見る


「…あの…あのね……ちゅ……

………ちゅー……して?////」


教授は、また僕の大好きな笑顔を見せて


「君に、そんな風にお願いされて、断る人が居たら、見てみたいものです」


って言うと


優しく、優しく、キスをくれた


.


.
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp