第2章 嫌いなアイツ
貴方side
「徹、何話してたの?」
「ゆいなちゃんに手出したら及川さん怒っちゃうよーって話」
「手なんて出されないと思うなぁ」
「ゆいなちゃんはかわいいから襲われちゃうから!!なるべく俺も迎えに行くし、相談も乗るからなんでも言うんだよ!!」
「及川さん過保護すぎません?」
「コイツ俺らと同い年高1なんですけど…」
「危ないの!!ゆいなちゃんがかわいいのはみんなわかってるでしょ!!」
「及川独占欲強すぎw」
「新しい及川だなー浮気してそうな奴のくせに」
「まっきーそういうこと言わないで!!俺は絶対浮気なんてしないからね!?ゆいなちゃん!!」
わかってる
わかってるよ!!そんなこと…
ただ…ただ嫌なこと考えちゃう
「徹、もう帰りたい」
「え?あ、うん。帰ろっか」
「徹、みんなと帰ってもいいよ」
「ううん、ゆいなちゃんと帰るよ」
「でも…」
「及川ラーメン来ねーの?」
「うん、今日はやめとく、彼女いるしね」
手を握ってくれた
「荷物貸して、持ってあげる」
「ううんいい。私が持つ」
「だーめ貸して」
「徹優しすぎる」
「ゆいなちゃんがかわいいんだもーん」
チュッと頬にキスされて顔が赤くなるのがわかる
「…外やだ恥ずかしい」
「フンヌフーン」
「変な鼻歌」
また笑みが溢れる
「えー?!」
「徹だいすき」