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王様嫌いな彼女

第2章 嫌いなアイツ


菅原side

話を聞いてた限りももちゃんは青葉城西の奴らの方が仲が良い
それから影山嫌いの原因を知ってる奴らもそこにいると

「大地、ももちゃんは俺が面倒見るべ」

「は?何言ってんだ?」

「ももちゃんの警戒心を俺が取るって言ってんの!やっぱりももちゃんにはバレー部に必要だと思うしな!俺に任せろって!」

「いやむしろ不安しかないぞ」

「なんでだ?」

「仕事には全うしてくれてるけど俺らのことあんまり信頼してなさそうだし、誰にでも優しいお前が行くと…」

「大丈夫だべ!部の中でもももちゃんと仲良いの俺だし!それに聞いた話だとクラスでも特別仲良い子はいないらしいべ」

「だからなんだよ」

「なんかあるに決まってるべ!」

大事なマネージャーを知るのも大事だろ?

「ももちゃん楽しんでるところ悪いけどちょっといいべ?」

「あ、はい。徹待っててね…?」

お前らは試合に夢中で知らなかったと思うけど
ももちゃんいい顔してたんだぞ
及川に夢中になってるところもあったけど
それ以前にバレー好きの顔してたべ

「菅原先輩どうしたんですか?」

「俺が今日からももちゃんの教育係になったべ!」

「きょういく…?なんのですか??」

「影山と仲良し大作戦!」

「無理です」

「即答!!」

「菅原先輩はいい人なのかなって思ってたんですけどいい人じゃないんですね、残念です」

冷めきった声に固まったけど俺はまだ負けない

「なら仲良くしなくてもいい!バレーを本気で好きならみんなを信じてくれねーか?」

「その言葉さ、言う暇あるなら努力したらいいじゃんそっちが」

「とおる…」

「ゆいなちゃんは向こう行ってていーよ。俺が話聞いとくね」

「でも…」

「ゆいなちゃん、早く岩ちゃんのところに行って。今ゆいなちゃんはここにいちゃダメ」

笑ってるけど及川は怒ってる
それにももちゃんも気づいたのか頭を下げて岩泉のところへ行く

「及川、俺は…」

「なんも知らない奴はさぁそういうこと簡単に言えちゃうんだよね、嫌いなアイツができたのは確かに俺の責任でもあるしなんも言えないけどさ俺の彼女に無理強いさせるのは違う」


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