第2章 嫌いなアイツ
青葉城西が片付けしていて烏野も烏野で片付けてをしていた
青葉城西にいる徹はすごく楽しそうでホッとするし羨ましく思う
目が合うと手を振ってくれるから振り返す
そんな小さなことでも幸せを感じた
「ももちゃん綺麗に笑うんだな」
「菅原先輩は私をなんだと思ってるんですか」
「影山嫌いな女の子だべ?」
「案外嫌なものですよね、好きな相手が嫌いなアイツに構ってるの」
「気になってたんだけどさ影山が嫌いな理由は及川にあるのか?」
「……そうですね。影山飛雄さえいなければ……ってすみません」
「いいべいいべ、泣くほど及川のこと大事に思ってたんだろ?いいことだべ」
「あれは不可抗力的なやつでして!涙というか汗というか!!」
「焦りすぎだべ」
「焦ってないです!」
「青葉城西になんで行かなかったんだ?及川達と同じが良かったんじゃないべ?」
「…影山来るって思ってたんです。だから…」
「そんなに嫌いだべ」
「もういいですか、私片付けしてるんです」
「ごめんなー」
あんまり探らないでほしい
私の過去は徹と岩ちゃんに守られてきただけだし
それに影山飛雄もたぶん私のこと嫌いだし
やっぱりやめようかなバレー部のマネージャー