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王様嫌いな彼女

第7章 トラウマ


約束の時間になっても2人は来なかった

「ももちゃん…」

「2人は絶対来てくれるから…私はずっと待つって決めてるから、」

絶対に来てくれる、そうだよね?
だって私たち幼馴染だよ
切っても切れない関係だよ

「何やってるんですか、早く行ってください」

「ちょっ国見ちゃん!押さないで!!」

「岩泉さんも早く行ってください!」

「お、おい金田一やめろ!」

ドンッ

「…やっぱり来てくれた、待ってたよ」

「ゆいなちゃん…ご」

「ねぇ、私も大人になったんだよ、見てて」

コートの中に入ると笛の音がなる

「オーライ!」

ドッ

ボールを高く上げた
あの日は誰もいなかったけど今なら

「旭!」

「あぁ!」

バシンッ

何回上にあげても

「俺に来ぉぉい!!」

バシンッ

みんなが取ってくれて点を決めてくれるから
ピーっと笛が鳴り試合が終わる
私は2人に駆け寄った

「私にはボールをちゃんと取ってくれる仲間も支えてくれる仲間もいるよ、徹達がそばにいてくれなかったら私どうなっちゃったんだろうね」

「ゆいなちゃん…ごめん……ごめんね、俺のせいで…」

「…俺らがお前を傷つけてたんだよな、本当にすまねぇ…」

私は2人のおかげで生きてるんだよ
2人がいないと私は生きていけなかった

「私は今でも2人と結婚するつもりでいるから」

「「え」」

「2人以外と結ばれるつもりないから!!私は百瀬ゆいなは!!及川徹と岩泉一のためなら命をかけられるんだから!!」

自分たちのせいだなんて思わないでよ
悪いのは私なんだよ

「私のヒーローは2人でこれからも2人の背中を追いかけていきたいし2人と一緒にいたい」

「でもゆいなちゃんは俺なんかより!!」

「私の好きな人の悪口言わないで!!徹、私だって好きな人の悪口言われると泣きたくなる」

「ゆいなちゃん…」

「私はバカだからいいこと言えないけど2人への愛は誰よりも強いから、大きいから!2人のおかげで親がいない日も笑っていられるし……謝らないでよ…」
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