DIABOLIK LOVERS-My blood-
第6章 血雫 6
一瞬の沈黙を破ったのは
アヤトと呼ばれていた人。
「おいシュウ!!
テメェ何か
知ってんのかよ!?」
乱暴にきつく問う。
イヤホンの人は心底五月蝿そうに、「めんどくさい」雰囲気を醸し出しながらゆっくりとその整った唇を動かす。
「こないだ………
アイツが連絡してきて…
”客人が来るから…
丁重にもてなせ”と…」
其処まで言い終えると、イヤホンの人はその唇を閉じた。
そしてまた、
暫しの沈黙。
「………どうやら、
此処で間違いなかった
様ですね。」
眼鏡の人が私たちに向き直る。
此処で間違いが無かったのは一歩譲って良しとしよう。
だか、受け入れられない原因がもう1つ。
この人たちは、何かおかしい……
私達…人間とは、根本的何かが違う気がした。