DIABOLIK LOVERS-My blood-
第4章 血雫 4
何か、聞こえる………。
ユイの、声……………?
いや、他にも……………居る…………?
「あっ!!ルカちゃん、起きた!?大丈夫!?私のこと、ちゃんと分かる?」
「ユイ…………ここは?」
「あ~れ~?可愛い子ちゃん、目、覚めたの~?」
「おいチチデカ。起きたなら吸わせろ」
「そうですよ……凄く……いい匂い………」
「ライト、アヤト、カナト。この方は病み上がりなのです。そのような方に対して突然吸わせろなどと、不躾にも程があります。彼女から離れなさい」
「ガタガタるっせぇんだよ!!人の眠りを邪魔しやがって!!」
センター分けのねっとりとした声の人、
赤紫色の髪のもの凄く偉そうにしる人、
目が死んでる紫色の髪の小さい人、
その3人を叱る眼鏡の黒髪のまともそうな人、
白色の前髪で右目が隠れている人、
そしてユイ。
見慣れない部屋に、知らない人が4人。
こんな状況で混乱しない人が居るわけがない。
しかし、少し寝たからか、体力は回復している。
ゆっくりと身を起こし、尋ねる。
「ここは?私は、どうして…ここに?」
「それは此方が知りたいですね。どうしてこの家の玄関先に座り込んでいたのですか。」
「あ、すみませんっ!まだそれを説明していませんでした。」
そういってユイは慌てて昨日までの経緯を話し始めた。