第16章 東京卍リベンジャーズ・佐野万次郎
突然のことに隊員達は驚き、幹部たちも皆戸惑ってはいたけれど
最後にはちゃんと受け入れてくれた
1週間後
武蔵神社に記念のタイムカプセルを埋め
離れがたいと後ろ髪を引かれているタケミっちの背中を押して未来へ送り出した後
俺はケンチンや三ツ谷をはじめとする東卍の仲間たち全員を、自分から遠ざけた
2度と関わろうと思うことの無いよう、容赦なく叩きのめすと
なんとか説得しようとしていた仲間たちも次第に諦め、俺から離れていった
「…レイナさんの事は…どうするつもりなんスか…」
立ち上がれなくなるほど殴られ、地面に這いつくばりながらも
食いさがるようにそう聞いてきたのは、千冬だった
「………は?…テメェに関係ねぇだろ」
「…教えてください。……じゃないとオレ…このままじゃ場地さんに顔向けできねーんで…」
「…っ…」
「……マイキー君、レイナさんと付き合ってるんスよね?…………そんな状態のアンタの側に…レイナさん置いとくんスか?…………それとも…オレらと同じように突き放そうと思ってんスか…」
「…………うるせぇ…」
俺はその場にしゃがむと
吊り上がった目で睨み付けている千冬の胸ぐらを掴んだ
「……オマエに何が分かる…」
「………分…かりませんよ…………オレらにこんな事して………アンタの目的が一体何なのか…少しも分かんねーよ」
「……」