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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第7章 東京卍リベンジャーズ・三途春千夜




「……行くぞ…」

『……』

「…春千夜クン……何か着せてやれよ…」


呆れたような蘭の声が一層神経を逆撫でする


「……チッ……黙ってろクソ野郎!………オイ、アンタ…服はどこだ…」

『……さっき…ここに来た時に……破かれて…』

「はぁ?………………チッ…」


オレは仕方なくジャケットを脱いで
女の肩にかけた


「…………靴は…⁈」

『……………ぁ……さらわれる前…家に居たから……靴は履いてな…』

「ぁあ゛〜〜〜‼︎」


気まずそうな女の言葉を遮って頭を掻きむしる

この時
オレは無性にイラついていた


「…どーした春ちゃん…おクスリ切れかぁ?」

「るっせーぞ蘭‼︎テメェは仕事済んだらさっさと帰れ‼︎」

「……兄貴……三途からかってないでもー行こーよ。……じゃないとそろそろ…」


竜胆がそう言った時
遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた


「…ほーら来た。逃げるよ兄貴」

「お〜」


蘭と竜胆はあっという間に出て行ってしまった


「オイ待てよ蘭!竜胆!」



床に転がった何体もの銃殺死体と
目の前にいる半裸の女

サイレンの音は刻一刻と近づいてくる


「んぬあ゛〜〜〜〜〜‼︎クソが‼︎」


オレは女の身体を抱き上げ
全速力で走った


非常階段をかけ降り
車に乗り込む


エンジンをかけ、車が走り出して間もなく
パトカーが次々にすれ違っていった





さっきまで居たビルの周りを取り囲む赤色灯が
バックミラーの中で小さくなっていく


「………顔……出していいぞ…」


後部座席に身を隠していた女が
シートに座り直す


ミラー越しに目が合うと
怯えたように逸らされた


「…………チッ……」


オレはワザと大きな舌打ちをして
アクセルを強く踏み込んだ






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