• テキストサイズ

私ただの執事でございます!

第4章 第四章音楽の申し子





事務所のビルの前で龍と佐伯が一緒にいるのを見かけた。

それまではいいが、一緒にいたのはホストかと思うようなイケメンの二人。

芸能界でもそこまでの男はいない。


しかもあの二人は佐伯に膝まづいていた。

もしかしてヤクザか?とも思ったが。

あんなひょろい男がヤクザの頭なわけがない。
親父もそんな男にプロデュースを任せたらTRIGGERの名に傷がつくからないだろう。


「いや、待て待て!龍が誘拐された!」

見るからにありえない程の高級車に乗せられた龍は何処に連れてい行かれるんだと思った俺は急いで姉鷺に告げれば。


「ああ?龍なら千早と一緒にOceanの本社に見学に行ったわよ?」

「は?」

「仕事をするまえに事前に色々学んで欲しいとか」


思わず拍子抜けだった。

「Oceanの社長の事を行く知れば仕事も上手く行くし、何より社長に気に入られれば龍の仕事も貰いやすいからでしょうね?あの子、結構考えているわよ」

「は?」

「前から思ったんだけど、プロデューサーって結構やり手だよね?」

「そりゃそうよ。社長がかなり強引にスカウトしたんだから…あの子、あの若さでショービジネスをしているのよ?社長は実力重視で経歴は問わないの」


姉鷺の言う事は解る。
親父は実力と実績さえ残せばいいと言う考えだった。

実績を残せない奴は無能だと言って切り捨てるが。


「三人の中で伸び悩んでいる龍を生かせるかはあの子の手腕にかかっているわ…今までのプロデュースではダメだもの」

「確かに龍は少し控えめですから」

「だからよ。この仕事を成功させて龍にもっと自信を着けさせたいとも言ってたし…あの子はアンタ達が思う程悪い子じゃないわよ」


頭でわかってても納得ができなかった。
そう思いながらも、佐伯の仕事ぶりは文句のつけようがなかった。

それでも何処かで納得できないでいる最中。
天は佐伯に距離を詰め始め、一人置いていかれたような気分だった。


/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp