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[BLEACH] (檜佐木) ぽっちゃり彼女

第1章 ぽっちゃり彼女


*****

 私はその頃、大学に来てた。
 このところ就職活動が忙しくて、なかなかレポートが出来なくて。
 今しがた、教授に提出してきたところなのだ。

 土曜日だと言うのに、わざわざ大学に来なくちゃいけない状況が悲惨だと思いながら、校門の前で待機。

 だって、今日は彼氏と久しぶりのデートだもん。
 就活のおかげで、最近はすれ違いばかり。
 まぁ、就活は今の時期だけだから…仕方がないんだけど。

 ぼーっと校門横の塀に寄りかかっていると、ふと見知った髪の色が目に入った。

「あれ、美穂子?」

 オレンジの髪に、ブラウンの瞳。
 同じ大学に通う、数少ない男友達だ。

「一護。珍しいね、休みに大学に来るなんて」
「あー…ゼミのレポートを出しにな」

 一護もどうやら就活の都合でレポートを提出できていなかったらしい。
 なんだ、同じような奴結構いるんだ。
 私は少しだけ嬉しくなって、私もーと返事をした。

「で、こんなところで何してんの」
「お迎え待ち」
「檜佐木さん?」
「うん」

 へーっといいながら、少し眉を潜める一護に私は首をかしげた。
 なんか、少し機嫌悪い?
 いつもより、眉の間の皺が多い気がするけど。

「檜佐木さんと、まだ続いてんだな」
「…縁起でもないこと、言わないでよ…」

 それじゃなくても不安なのに…と続けると、今度は一護が首を傾げた。

「不安?なんで?」
「だって…イケメンとデブ、お似合いとはいえないでしょ」
「デブ?誰が?」
「-……私」
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