第17章 俺だけが知っている ~黄瀬~
ちゅっ
唇が離れてっちの
顔を覗き込む
うわ、真っ赤
りんごみたいになっちゃった
「黄瀬くん、」
「っち、名前で呼んで?」
「.....学校だから駄目です」
真っ赤なまま俯いたっちを
抱きしめる
ふわりとシャンプーの匂いが
鼻をくすぐる
「.....呼んで?」
いつもと違う呼び方で
っちを呼ぶ
こういう不意打ちにっちは弱い
ぺろっと耳たぶを舐めれば
ふるふると震える
俺だけが知ってるっちの顔
誰にも見せないで
全部俺だけがのもの
「りょ、たぁ....涼太ぁ」
涙目で俺を見上げてくる
また俺だけの表情が増えた
微笑んでまたっちに口付ける
「っちの全部俺に見せて?」
甘く囁くと
小さな頷きと軽いキスが返ってきた
この後どうなったかなんて
皆わかってるっスよね?
もちろんいっぱい
っちと愛しあったっスよ♡
反対に愛しあいすぎて
1週間触っちゃダメ‼︎って
言われちゃったっス…>_<…
「あたりまえでしょ‼︎」
「っち〜、ごめんってばー」
こんなやりとりができるのも
きっと2人が幸せな証