第17章 俺だけが知っている ~黄瀬~
~放課後~
「終わったあぁぁあ‼︎」
ずっと無言だった青峰っちが
雄叫びをあげる
手元には完成した日本史のレポート
「いいなー、青峰っち」
「へへ、のお陰だ」
ありがとな、そう言って
っちの頭を撫でる青峰っち
っちのほっぺたがまたふくれる
「じゃ、俺提出してくるわ」
「いってらっしゃーい」
教室のドアが閉まると
同時にまたレポートに目を移す
暫く書き進めていくと
「あ、」っと声がした
「黄瀬くん、そこ違います」
っちの綺麗な顔が
近づいてくる
やばい、ドキドキする
っちの唇が動くたびに
ドキドキがはやくなる
「黄瀬くん?」
あ、
駄目っスその顔
可愛すぎて抑えが......
思った時にはもう手遅れで
体が勝手に動いて
っちにキスしてた