第1章 くノ一とアイカツ!
「あおい、行こっか」
いちごが振り返って言うと、まだぼうっとしていたあおいです。
「あおい、どうしたの? あおいもまだ足がしびれていたとか」
いちごがあわあわしていると、くすっとあおいは笑います。
「ちがう、ちがう。さっきのいちごと美月さんがお姫様と王子様みたいで絵になっていたから、驚いただけ」
「………」
いちごは再び照れ笑いしていました。
「ふふっ、行こっか、いちご」
「うん!」
いちごを促すあおいに頷き、2人も外へ出て行ってみると、美月は山本先生に教わりながら、ユキたちと一緒にもう術の練習を始めています。
「いちご、霧矢、こっち、こっち」
2人に気付いた美月が手招きをし、呼びました。
「いちごちゃん、あおいちゃんも来てそろったところで今、練習している術の説明に入りたいと思います」
いちごたちは3人そろって、山本先生の説明を待つのでした。
「術の説明の前に一言だけ言っておきます。それは敵に先を読ませぬ意外性です。そのことを頭に入れながら、術を会得していって下さい。いきなり術の練習だとなんですので、まず、匍匐(ほふく)前進から始めます。匍匐前進とは、体を地面に伏せて頭を下げて前進することです」