第1章 くノ一とアイカツ!
「あ、行っちゃった……」
あおいが頬に汗を流し、片手を自然と前に出しますと、
「いちごしゃんたち、すみません、先に行ってましゅね。ゆっくり立ち上がって来て下さい」
おシゲはすまなさそうに言い、ユキとトモミのあとを追いかけて行きました。
「よし、私たちも……」
いちごは同じ姿勢でずっと正座をしていたからか、足がしびれてしまいます。
「いちご、大丈夫?」
あおいはいちごを心配そうに見ていました。
「大丈夫、足がしびれただけだから。もう大丈夫、立てるから」
「早っ!」
いちごがさっと立ち上がったからか、あおいがツッコミます。
「いちご、急に立ち上がったら……」
「美月さん、大丈夫で……」
一歩動いた瞬間、ふらっとなったいちごですが、美月がさっと抱きとめました。
「ほら、まだしびれてるのに無理に動くから」
「ははははっ、すみません……」
少々、いちごは照れくさそうに笑っていたのでした。いちごと美月のやりとりをぽかんと見ていたあおいと、いちごに呆れる美月です。
「もうしびれはとれたの?」
「はい、もう本当に大丈夫です」
「良かった。先行くね」
美月はにこっと笑ったあと、くノ一たちの名前をそれぞれ呼び、外へ出ました。