第9章 宮侑
「そういえばゆいなはなんで寮じゃないん?みんな寮やで、朝練の時とか大変やない?」
「再婚したばっかだったからお母さん心配だったの。朝は大変だけど私は寮の方が大変な気がするなぁうちは2人とも仕事で帰ってくるの遅いし1人だから気を使うこともないし」
「そういうもんなんか?」
「誰かと一緒の方がなんか気まずいじゃん。それに彼氏家に呼べないし」
悪戯に成功したような顔で笑ってくる彼女につい顔を赤くしてしまう侑
「それは…えっ!」
「なーんてね、変なこと考えた?」
「なっ!そんなわけあるかい!」
考えとった、それしか思い浮かばんかったわ!!
ほんと小悪魔やなぁ
「ふふ」
「なぁなんで俺を好きになってくれたん?」
「…侑、今からひどいこと言うね」
「お、おん」
「私ね、正直性格は治の方が好き」
「は、はぁ?!俺の方が性格ええし!!」
「でもなんか侑の顔とか一生懸命なところに惹かれちゃった」
だ、抱きしめてもええ?!
こんな可愛い彼女他にはおらんわ!!