第1章 始まり
私たちは大きな買い物をひとつして後は国へお金を返した
マスコミの熱りが冷めるのはたぶんもうすぐだ
私たちはそれぞれの道に歩み始めた
私は母より少し遅めに兵庫へ行った
「じゃあ今までありがとう!次は手入れの時かな?楽しみにしてます」
みんなとお別れをした
「ゆいな!」
「カルマ…」
「いつでも戻ってきな、俺はここにいる。みんなもここにいるから。辛くなったら俺たちがいるからさ」
「…ありがとう」
気まずいわけじゃなかったけど
お互い別れたことを気にしてたの事実で
ちゃんと目を見て話をしたのは久しぶりだった
「頑張りなよ」
「そっちこそ」
コツンと拳を交えて私は新幹線へ乗り込んだ