第8章 赤羽業
結婚したはいいけど
カルマは忙しくて夜遅くに帰ってくるし朝は早いし
ゆっくり話す時間は中々作れなかった
「あーもうキツイ…なにあれブラックすぎ」
「大丈夫??あんまり無理しちゃダメだよ」
「うん、あ!ゆいな今日の夜あいてる?」
「うん、あいてるよ」
「食べに行こう!!結婚記念日だし!」
「……」
「あれ?今日じゃないっけ?」
「ううん今日。覚えてたの?」
「当たり前じゃん、忘れるわけないでしょ。記念日くらい一緒に過ごしたい。俺頑張ってはやく終わらせてくるから一緒にいてよ」
「うん!一緒にいたい」
「よかった、あー今日はこれで一日頑張れる、ゆいな行ってきます」
「気をつけてね」
ちゃんと私との時間を作ってくれようとしてくれるし
寂しい時もあるけど
そこまで気にならなかったというか元は遠距離だったしね
大事にされているのわかってたからこそ
寂しさは感じなかった
一度私が原因で別れたし付き合ってから何回も喧嘩して
別れてやろうかと思ったこともあるけど
なんだかんだ私はカルマが好きなんだよね
結婚してからよく思う
カルマを選んでよかった、カルマが好きでいてくれてよかった
本当に私は幸せ者だね