第5章 馴れ初め
貴方side
学年末テスト
結果はみんな赤点回避!
双子はギリギリだったけどなんとか回避はできたので一安心
「ゆいなすごいなぁ、双子が赤点とる思うてたわ」
「ほんまきせきやな」
「みんなやればできる子なんですよ、きっと」
なにか変わったことといえば
双子の距離が近くなったことかな
「ゆいな!俺な俺な!!」
侑はクラスが違うけど何かあるたびうちのクラスまで来て報告しにくる
犬みたいだよねぇ
治とは同じクラスなんだけど
「ゆいな、次移動やって、一緒に行こうや」
あんまり変わってはないけどけど…なんか距離が近い
気のせいならいいんだけど
宮ファン達に殺されたくないから本当に気のせいであってほしい
「今日は外周があります。1時間ほど体育館は使えないってことなのでその間は外でできることしようと思います。まずは外周からなんで準備してください」
「ゆいなはどこにおるん?」
「今日は室内におってもええで。マネージャーの仕事は大変やろ」
「いえ、私も走ります。皆さんの様子観察しないといけないんで」
私は部員1人1人のノートを作っている
そのノートには彼らの様子とかを詰め込んでいる
自主練をする人もいるからなにか役に立てばなってことで作ってるからこそ部員から離れたくない
少しでもみんなと同じところにいないとわからないことも多いし
確かに私は試合に出ないし選手ですらないけど
同じチームの人を支えたいしそばで見守りたいし
誰にもできない、私にしかできないやり方で
私の持っている刃を存分に使いたい