第4章 文武両道
貴方side
「銀…ちゃんと言うべきだと思うの、私達のことちゃんと言わなきゃいけないと思うの…銀だってわかってるでしょ!」
「ゆいな………でも…そないことしたら双子達が…」
「それでも言わなきゃいけないよ!私たちの未来がかかってるんだよ…このままでいいと思ってるの?いつかはバレてしまうんだよ!」
「…せやけど……いや…わかった…言うしかないんやな」
「うん…」
「いやなんでやねん!!」
「私たちのことって…2人付き合ったんか?…ちゃうよな?…なぁ銀?…ゆいな…?」
「え、2人してなに?怖いんだけど」
「みんな…聞いてたんだ……なら話ははやい…大切な話するからちゃんと聞いて」
「ゆいな…やっぱやめんか…?」
「銀…逃げられないよ」
「…なら俺から!」
「ううん私から言う!」
「なに、本当に怖いんだけど」
「はよ言うてや」
「俺ら待てへん」
「……じゃあ言うね」
ゴクッと3人が息を飲んだ
私は目を逸らしながら
「次のテスト赤点になったら、補習期間バレー禁止になるの」
「はあああ!?!?」
「…せやからゆいなが勉強見てくれるって言うてくれたんよ」
「ただ…私達2人だけの問題じゃないから…でもこんなこと言ったら3人ともパニックになると思って…」
「いやまどろっこしいわ!」
「2人が付き合ったのかと思ったよね」
「ほんま心臓に悪いわぁ」
「でも補習になったら北さん出てくるからね」
「「え"」」
「だからしばらく私と勉強しようか」
「待て待て待て!俺らやればできるで!」
「そうや!そんな勉強なんてせーへんくっても…」
「それにゆいなはどうなの?名門校行ってたって今は双子達の面倒もあるから成績落ちたでしょ」
「私は中学の時に高校の範囲勉強したから問題ないよ、現実逃避しずに勉強しようね、銀はもうこっち側だよ」
「「「なっ」」」
「すまん…バレー禁止に北さんの説教は俺には耐えられへん」
「お前!」
「だから3人とも…逃げずにやろう、勉強」