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あなたなら誰を選びますか

第1章 始まり


一年の時に私は赤羽業とお付き合いを始めた

彼の自由に飛び回るところに私もついていきたくなった

彼と付き合ってる時は今までが嘘みたいな性格になった

たぶんこれが本当の私の姿だったんだと思う

「ゆいななんか明るくなったね」

「嫌?」

「ううん、そっちのがいいよ。かわいい」

喜怒哀楽がってほどじゃないけどよく笑えるようになった

機械なんて言われることも無くなったし

むしろ交流は増えた

でもその時の父親は暴力的な人だった

「ゆいなには手を出さないでっ!」

私には暴力を振るわなかったけど

言葉の暴力を浴びせられた

そのせいなのか

カルマと付き合うのに自信がなくなった

「ゆいな最近元気ないよ、どうしたの?」

「…別れてほしい」

「え…?」

「なんか…カルマといるのしんどい」

家族のこととか考えると荷が重かった

カルマは別れたくないって言ってくれてたけど

「もう好きじゃない」

嘘つき言葉を吐いてカルマをきりはなした

約1年の交際に幕を閉じた

それから誰かに感情移入することをやめた

「ゆいな、もう離婚するから安心して…」

母はあの父親と離婚したけど

私は元には戻らなかった

正確に言えば

誰かの前では顔色ひとつ変えることをやめた

誰かの前では決して表情を変えないように

貼り付けた笑顔を一瞬でも取らなかった

そうするとまた「機械みたいで怖い」なんて言われ出した

意欲も少しずつなくなって

私はエンドのE組へと落ちることになった

そして

新しくきた父親はまたまた変なやつで

「俺は出来た、お前もできるだろ」

色々押し付けてくる人で

私を踏み潰していくせいで余計に貼り付けた笑顔が取れなかった

笑わなかったら殺される気がした

「何だその態度!!可愛げがない!!」

なんて一回狂ったように怒られたから

学んで私はそいつの機嫌を伺うように生きた

たぶん私の人生はこんなもん
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