第3章 四角関係
なんか私の頭上でバチバチしてるんだけど
「ゆいなに悪い虫つかんようにしとるだけや」
「いやカルマは知り合いだからね?」
「へぇでもさゆいなは俺の彼女だったんだよ?」
「元カレとか知らんわ、今の関係が大事やろ」
んんなにこのバチバチ
お互い顔がいいから敵意識あるの?
「ゆいなのことなんも知らないでしょ、なにも知らないなら黙っててよ。俺はゆいなのことなんでも知ってるつもりだし、家族のことも全部」
「か、家族やと!?」
「いやいやそんな反応するほどじゃない」
「ゆいなってどんな顔で甘えるか知ってる?どんな風に助けを求めるか知ってる?知らないでしょ、なら下がってなよ部外者は」
「カルマ!」
私は部外者って言葉に少し怒った
「私の新しい仲間だから、悪く言わないで
双子も、私の大事な人たちなの、悪く言われるの嫌だな」
私が笑うと3人は嫌な顔もしながらも落ち着いてくれた
「ゆいな……すまんな」
「俺も悪かった、あんま喧嘩せんようにする」
「俺も気をつけるよ仲良くはなれないかもだけど」
「むりに仲良くはしなくていいよ、私の大事仲間だってわかってくれてるなら」
私は治の手を引いた
「治、行こうか。美味しいもの食べたいんでしょ?」
「おん!」