第9章 宮侑
一回戦はもちろん勝利に終わった
二回戦はわからない
あの強豪校白鳥沢を敗退に追いやった烏野とだから
烏野は堕ちた烏って言われてるのを聞いた
でも今は変わったらしい
一年生の子達がすごい子が揃ったらしい
「監督、明日のことなんですけど」
私は一人一人に付けていたノートをカバンから出した
本当は準決勝とかに渡そうと思ってた
でも予測不可能な前代未聞レベルの相手と戦うなら
みんなに持っておいてほしい
今日の分を書き終えてみんなところへ行く
「失礼します」
「ゆいなや!」
「おう、ゆいなどうしたん?」
みんな部屋で集まっていた
「これを渡そうと思って」
ノートを一人一人に渡した
「私が入部してからずっとみんなの体調、動き、弱み、強み、いろんなこと書いてあるノートです。よかったら参考にしてほしいです。明日は一人一人にあったメニューに変えるのでよろしくお願いします」
「すご…めっちゃ書いてある」
「俺のことようわかっとるわ」
「さすがやな」
「ゆいな、ありがとうな。これで明日はもっと強うなるわ」
「バレーのことはみんな方がアドバイス的確です。これは私が見て思ったことを綴っただけで役に立つかはわからないです」
「立つよ、自分らじゃ気づかへん細かいところも気づいとる。ゆいなのええところや、自信持ちや」
「はい!ありがとうございます!!」
「ピッ」
笛の音が会場中に響く
「昨日と同じミスするの?今直して」
「はい!すみません!!」
「まだ練習だよ、練習でちゃんとやらないと本番でできないよ」
「はいっ!!」
烏野高校が会場へ入ってきたから
真っ先に挨拶に行った
「本日はよろしくお願いいたします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「皆さんと試合できるの楽しみにしてたので嬉しいです。期待しています」
「こちらこそ稲荷崎は強豪ですからすごく楽しみにしてまして…」
チラッと見るとみんなチラチラこっちを見る
「練習に集中!!」
「はいっっ!!」
「まだまだ未熟なところもたくさんですよ。お互い成長できる試合にしましょう」
主将と握手を交わした
稲荷の方に戻って
「休憩の後、柔軟を各自で始めてください」
「はい!!」